ごあいさつ
どうしたらよいか分からない大人たちから相談を受けることもあります。そんな子どもや大人たちに「あなたは決して一人じゃない」と伝えるために、何か大事なピースがひとつ欠けていると思っていました。
こども財団が展開する事業には3本の柱があります。一本目は、子どもの支援に関わる人材を育成することです。全国2か所目の「西日本こども研修センターあかし」の運営や、地域ボランティア人材のコーディネートを行っています。二本目は、支援のネットワークづくりです。市やNPOや企業や学校などの連携を促進して、すべての子どもをインクルーシブする地域づくりに貢献しています。三本目は、子どもや子育てを支援する活動のサポートです。市内全小学校区に開設するこども食堂や放課後児童クラブなど、こどもの居場所づくり活動や地域学習支援活動への助成をはじめ様々な形で応援をしています。さらに加えて、児童相談所に一時保護された子どもを対象とする「こどものための第三者委員会」による調査活動など、新しく生じるニーズにも応えています。
こうした活動を通じて、すべての子どもが、心豊かであたたかな「幸福追求権」(憲法13条)を享受できるよう、こども財団は、地域社会の大事なひとつのピースになりたいと考えています。
理事長 津久井進